3月の日記

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【梅の花】
 今年の梅の花は例年より遅いようです。これまで地元の枚岡公園、大阪城、山城青谷の梅を見に行きましたが、早すぎました。問い合わせた随心院(京都)、綾部梅林(兵庫)は3月中旬ということでした。今後、行きたいのは月ヶ瀬(奈良)です。
 梅の次はアズマイチゲ、カタクリそして
桜、水バショウなどの撮影に出かける予定です。


【枚岡公園でー2月の日記から】

お知らせ
「知恵の経営」サポート情報誌『季刊誌Brain Trust』冬号(編集長岡田)の特集は
 ―ブランド力をいかに高めるか―その戦略と実践―
  叶ヤ福会長浜田益嗣氏、叶シ利会長平井義久氏
  (購読ご希望の方はメール(okada007@sea.plala.or.jp )でお申し込みください)


   2006年3月29日(水)晴れ、時々曇り、寒い


  雑感&ペンタブレットの絵

  
こうして日記を綴っていますと、近況を知ってもらえて、時には飲みに行こうと、友人から声がかかります。時々、メールで日記を読んでほしいと、無理に送信することもあります。 先日も、女房の新聞投稿の記事を友人に送りましたら、多くの方からメールをいただきました。ご迷惑と思っておりますが、これがきっかけとなって、お酒の宴も計画できそうです。
 
 日記の誤字脱字も気になるのですが、やはり季刊誌の編集をやっておりますと、日記は片手間になります。それなら、日記を止めたらよさそうなものですが、いわば中毒みたいなもので、書かないといけないのではないかと、強迫観念にも似た心境に陥ります。

 いよいよ桜のシーズンです。また、カタクリが来週から開花するようです。今年は伊吹山、長野、上高地あたりに野鳥と花の撮影に行きたいと思っておりますが、どうなりますか。

 季刊誌といえば、春号ではワタミ鰍フ渡邉社長を取り上げました。昨年11月に、手紙で直接、取材依頼して、今年に入ってインタビューが実現、その後も追加取材をして、いま最後のゲラ点検に入っております。約15000字の分量ですから、特集が終わりますと、虚脱状態になります。

 しかし、すぐ次の特集の準備に入らなければなりません。今度は、空海や真言密教を少し勉強しなければならず、趣味に費やす時間が取れるかどうか、心配しています。忙しくしていることはいいことなのか、どうか分かりませんが、性分に合っているのだと思っています。

 ペンタブレットで描いた3枚目の絵「上高地の河童橋」を見てください。今回は水彩の感じを出しました。こんなことをしておりますと、時間がすぐにたちます。今日は、ワタミさんから修正ゲラが夜中の12時に送られてきましたので、それを当方で写しなおして、スキャンで印刷所に送信しました。夜の9時に床について、12時にFAXで起こされ、再び床に入ったのが午前3時でした。そして朝7時に起きて、8時30分に外出、午後4時帰宅しますと、もうふらふらの情況でしたが、ペンを執って描きました。


【上高地の河童橋】

   2006年3月28日(火)晴れ後、時々雨

 【本日の内容】
 1.雑感
 1.スズメの写真撮影
 1.日本の夕日百選に選ばれた「今子浦の海」を描きました


 
●雑感
 今日は朝の5時に起床です。私が編集しています季刊誌の最後の依頼原稿が入稿されていましたので、気になって通常の日より1時間早く目を覚ましました。

 その原稿はイスラムの風刺漫画にまつわる欧米、マスコミ批判など、イスラムサイドから書かれたパキスタン人の原稿です。やはり、この問題は内部からの意見も聞かないといけないと、つくづく思いました。その中で板垣雄三(いたがき ゆうぞう)先生の著書『イスラーム誤認、衝突から対話へ』という本(岩波書店)が紹介されています。私も読んでいませんでしたので、近く読んでみようと考えています。

 朝のTVの定番はひところの8チャンネルから4チャンネルの『朝ズバ!』に変わっております。みのもんたの人気が分かってきました。彼の年齢が60歳で私に近いということもありますが、心情が同じだから、気持ちいいですね。
 今、民主党は永田議員問題で窮地に追い込まれ、永田本人だけでなく、民主党幹部も批判を浴びています。考えてみますと、永田議員は「悪いことをしようと思ってしたのではない」ということで、不本意なバッシングをされています。世の中、悪いヤツほどよく眠るといいますが、本当に世の中が嫌になってもおかしくないくらい社会事件が起こっています。

 そして永田議員はついに、仲介者の実名を出しました。今度は仲介者に批判の矛先が向かいそうです。私は仲介者の名前を出すことは、絶対に許されないことだと考えます。永田氏本人はいたたまれなくなって、実名の公表に踏み切ったのでしょうが、一度は信じた自分がいたのは事実ですから、ここで公表することは、自分の全否定になり、永田本人も信用のおけない人物に成り下がります。決してこれで救済されないことを知るべきです。

 やはり人物の良し悪しは学歴ではないですね。学歴は高いほどいいでしょうが、大事なことは学力です。そういうことを今回の事件は改めて教えてくれました。

 ●スズメを撮影
 スズメはよく見ますので撮りやすいと思いますが、いままでチャンスがありませんでした。ようやく、4羽目に撮ることができました。


【スズメの撮影に成功しました。3月27日撮影】


【スズメは集団で移動します。よく見るとかわいいですね。3月27日撮影


 
●2枚目の絵は今年2月にカニ旅行で行きました今子浦海岸の風景です。PCで描きますと、面白い造形美を楽しむことができます。ヨドバシカメラ梅田店のソフト売り場に『水彩7』の操作本がありましたので、よほど買おうかと悩みましたが当分、自己流でやって行くことにしました。


【今年2月、カニ旅行で行った今子浦=夕日百選 3月27日描く】




   2006年3月27日(月)晴れ

 「本日の内容」 
 1.今、図書館は面白い
 1.声特集に”カタクリの花登場


 昨日は近くの市立図書館に出かけました。実は朝の10時から市立グリーンガーデンひらおかで、映画『七人の侍』も申し込んでいましたが、急用で見られなくなり、午後2時からの「講演会と琉球舞の集い」−いま、日本の豊かな文化の発見ーにでかけました。

 図書館は、単に本を借りるところから、いろいろな情報を得るスポットに変貌しています。聴衆は約40人、大半がシニアで8割が女性です。日曜日は図書館の利用者も多く、イベントの会場もほぼ満員でした。

 講演は写真家の西浦宏己氏(1935年、大阪生まれ)で、この方は広告会社にカメラマンとして勤め、40歳の時、退社、その後、永平寺で1週間禅の修業を受けて、旅に出たそうです。それで最初に行った先が沖縄の与那国島だったそうです。そこで感動して何回も出かけ、1冊本にまとめたといいます。
 すっかり、与那国島にほれ込んでいたときに、北海道のアイヌに興味を覚え、次はアイヌの探求を続けることになったのです。5年かかって、アイヌの本も出版しておられます。 
 「沖縄人とアイヌ人はよく似ています。これはきれいな環境、風土の影響からそうなったのではないかと」自説を述べておられました。
 西浦氏は私より7歳上で71歳か、70歳ですが、非常にお若く見えます。この講演を最後に岡山の山奥にこもるそうです。今は一人身であるので、そういうことが可能だと言います。それにしても山頭火のような心境なのでしょうか、いろいろな人生を送っておられることを知り、元気をいただきました。


【スライドを使って20年前の写真を見せてくれました。すばらしい写真です】

 そのあと、琉球舞です。これは「ひめゆり会」といって、東大阪市を拠点に活躍する琉球舞踊の研究サークルの方々が披露されました。舞のメンバーがシニア層中心だからか、ゆっくりとした、静かなな踊りが多かったです。衣装が琉球の雰囲気を持つ、大変、美しいものでした。朝鮮の民族衣装と日本の着物を合成した衣装だということです。
 有名な民謡「安里屋ユンタ」(さあ、君は野なかの いばらの 花よーサーユイ ユイ)で、かわいい子供が踊りました。



【最後に、出場者全員で挨拶をしている場面です】


【昨年、撮影したカタクリの花】

 
●朝日新聞の『声』欄が「花の特集で募集していたのを見て、女房は早速、カタクリの花をまとめ、メール送信しておりました。掲載日の4日前ぐらいに、声欄担当のデスク?氏から本人に電話がありました。いろいろ事実確認のためでしょうが、非常にきっちりしている印象です。
 「これまでも掲載されましたか」
 「声欄は昨年の9月以来で、2回目です。以前に『ひととき』欄にも採用されています」
 「一応、候補ということですので、何かあったら連絡します」

 こういうやりとりがあったそうですが、新聞社はカタクリ、氷上町にも事前に調べた上での電話だったのです。本人はうれしさのあまり、あがってしまって、どう答えたのか覚えていないほどでした。
 「今年は4月1日から咲くようです。行かれますか」
 「もちろんです」

 実は私も最初は女房に教えられ、カタクリの花を知りました。この花の愛好家は全国に大勢おられます。3年ほど前には、新潟県で第1回カタクリサミットが開かれ、全国のカタクリの群生地の行政の方々、愛好家が集い、カタクリの情報交換が行われ、私も参加したことがあります。カタクリ鑑賞は我が家の恒例の行事になりました。4月に入りますと、天気予報とにらめっこしながら、撮影に行く日を決めます。興味ある方には、群生地の詳しい情報を提供しますので、メールでお知らせください。

【朝日新聞2006年3月27日 朝刊】



   2006年3月25日(土)晴れ

   ペンタブレットで描いた絵

   野鳥撮影



 
ペンタブレットをようやく手に入れました。きっかけは漫画家がこれを使って絵を描いていることを知ったからです。なんでもそうですが、自分の漫画を確立するまでに何百枚、何千枚の漫画を描いているそうです。そして自分の画調が出来るのだと思います。
 そこで私もこれを使って時間の許す限り絵を描いてみようと考えております。やはりマウスと違って、ペンですから断然、描きやすいです。
 最初、やり方が分からず、ペンタブレットで制作したものを、そのままHPに挿入ができませんでした。一度、プリントしてそれをデジカメで撮影して挿入しました。今回、HTMLファイルに出力しますと、このようにうまく挿入できました。


 【最初の絵はこの4月、上梓します評伝主人公の故郷の廃屋です。】


 今日は朝から近くの枚岡公園に野鳥の撮影に出かけました。メジロがずいぶん顔を見せておりました。なかなか機敏な動きをしますが、10枚ほど、カメラに収めることができました。
 ヤマガラも撮りましたが、メジロのように、うまく撮れませんでした。これで先に撮ったホウジロのメスと合わせて3羽目です。これからどこまで増やせるか、楽しみです。



【まだ、こどものメジロのようです】


【メジロが数羽、日光浴をしていました。3月25日撮影】



【ヤマガラ 3月25日撮影】





   2006年3月22日(水)曇りのち雨〜23日(木)晴れ

 アズマイチゲ撮影
  
  ●時流を読む「進化するItへの対応と課題」(大商ニュース3月25日号)を掲載しています。



【アズマイチゲの説明看板が群生地に立てられています】

◎アズマイチゲの撮影に出かけました。行き先は丹波篠山の追手神社の近くです。今回は昨年に続いて2回目です。今回は初めて篠山で1泊することにしました。宿泊地は「ユニトピアささやま」です。丹波の森のリゾートホテルです。すばらしい環境と施設です。



【ユニトピアささやまの窓からの風景です。朝午前6時過ぎ撮影】

 天候が曇り、午後から雨という予報でしたので、朝6時40分に出発、現地到着が10時過ぎでした。さっそく、追手神社の境内に咲く雪ワリイチゲを撮りました。昨年に比べ、生育状態が良くありませんでした。天候も曇りで肌寒かったので、花も充分、開いていませんでした。
 

【雪ワリイチゲ】

 次にそこから1キロほど戻ったところに、アズマイチゲを撮りに行きました。ここは個人宅の裏山で、見に来る人が多いのです。このため綱を張って荒らさないようにしていますが、オープンにしていますので、見ることができます。土、日は結構、多いそうです。

【かわいいアズマイチゲの花】

【アズマイチゲの群生、花の大きさは1センチ足らずです】

 アズマイチゲは昨年同様、白い可憐な花をたくさん見ることができました。ただ、寒いので、開花の状態ではありませんでした。これより一足先に、ニリン草が咲きます。ちょうど、この日日も咲き終わっていましたが、いくつか遅咲きの花が残っていました。


【ニリン草が残っていました】

 2日目は晴れでしたので、再度、撮影に出かけました。結局、アズマイチゲは天気が良くて、暖かい日でしたが、既に開花して日が経っていましたので、開く元気がないというお話を現地のおばさんから聞きました。3月の初めが見ごろのようです。また、来年、挑戦します。この日は大阪から撮影に来ていた2組のシニアに出会いました。アズマイチゲはわずかな山の斜面にしか咲かないのです。ほとんど広がらないのが不思議ですね。

 キクザキイチゲも薄紫の花をのぞかせていました。そのほか、極小の花、セリバオーレンが2,3株を見つけました。

キクザキイチゲ】


【これがセリバオーレンですが、小さくてよく見えないかも・・・】

 兵庫県陶芸美術館では、バーナード・リーチの特別展をやっていました。ここは立杭焼で有名な今田町にあります。2年前には、こんだ薬師温泉「ぬくもりの郷」が開設されました。平日でも結構、人が来ていました。食事は大正ロマン館の方がおすすめですね。



【大商ニュース3月25日号に掲載されたIT記事です】


    2006年3月21(火)晴れ



 
春分の日
 中国琵琶を聴く


1、琵琶
1、福祉
1、ドコモ料金

 今日は春分の日。近くの公園にある市立グリーガーデンひらおかへ出かけ中国琵琶トップスター、エンキ(閻杰
)の演奏を聴かしてもらいました。大変、美人の女性で、演奏もすばらしかったです。この日はスプリングフェスタということで、朝の11時〜午後2時30分まで、琵琶のほか、お茶席、うたごえ喫茶、食べ物コーナー、カラオケ歌い放題、懐かしのハーモニカ演奏、ネイチャー展示・相談、手づくり・体験コーナー、子供コーナー、中学生、高校生の吹奏楽部、ブラスバンド演奏など盛たくさんなイベントが行われました。演奏はすべて無料です。

 とくに中国琵琶トップスター、エンキ(閻杰)の演奏は日本、中国、西欧の有名な曲を演奏しました。通常、彼女の演奏は6000円するということでした。演奏後後、CD(2800円)を販売、サインをしていました。
 
 高校生は2年連続大阪代表になった日新高校吹奏楽部で京都で開かれる全国高等学校
総合文化祭に出場するそうです。フェスタには市長をはじめ、多くの市会議員の先生が臨席されていました。
 ただ、この施設に年間5万人の方が訪れ、利用しているそうですが、それでも赤字らしいのです。市の天下りの方々の運営では難しいのでしょうね。それでもる続けられるのは、官だからでしょう。
 こういうところにはお金が流れていますが、友人がTV制作した福祉関係では予算の切捨てが行われています。やはり、予算の配分では、弱者優先が大事だと思います。
 友人の制作したTV映像を録画(3月20日午前12時30〜)して見ました。その感想をメールで送りました。


【中国琵琶を演奏するエンキ】


【日新高校吹奏楽部の演奏風景】


◎福祉問題
 「OOさま
 ご無沙汰しています。3月19日の『映像’06 施設が消える ぼちぼちはうす』を興味深く見せていただきました。これまでの中では出色です。福祉の問題は複雑で奥が深いですね。障害者自立支援法が成立して、20人以下の施設の大変さが伝わってきます。
 誰もがもっと福祉に関心を持たなければなりません。老人への手当てはそこそこ充実していますが、施設の子供や身障者の施設はまだまだですね。
 以前、ソニーの創業者、井深大氏の娘が障害者だったことを知り、改めて井深氏を見直したことがありました。
 私は自分の雑誌で大阪で最大の障害者施設を裸一貫で建設、運営している川口氏を取り上げる予定にしていますので大変、参考になりました。彼の一端を私のHPの3月の日記に記載していますのでお暇な時にお読みください。また子供施設について東京の上田女史の講演記録を2月か、1月の日記に再録しています。:「人生道場ー独人房(どくじんぼう)」 http://www15.plala.or.jp/NET108/

 ホームレス制作の折に紹介しました岡田網一氏が単身赴任のテーマで数日前の朝日新聞に大きく取り上げられています。」

◎NTTドコモの料金
 先日の日記に書きましたように、ドコモの料金は世界で一番高いと聞きましたので、改めて請求書を見直しました。見られた方はあまりにも複雑で分からなかったのではないかと思います。私も一つ一つ確認したことはありませんでした。今回、改めて見直し、ドコモショップに出かけて質問をしました。
 そこで分かったことは、基本料金がこれまでの8,000円から3,233円の安い契約に切り替わっていました。これは、ムービーからFORMAへ機種変更した時に、見直してもらった結果でした。ただ、機種変更手続きで2000円取られていました。
 次に分かったことは、通話料が1分50円(固定3分10円)ということです。もっと驚いたのは、Iモードのページを開いただけで、1回ごとに料金がかかっていることです。私の場合、Iモードは家のパソコンに入っているメールを外部で確認するためですが、それも1回開く毎に料金が加算されていきます。
 やはり絶えず、料金契約を見直し、安くするよう努力するしかないようです。契約のパケット通信の内訳を知るには、有料だというので驚きました。WEB契約を結ぶと、家のPCで無料で見られるそうです。

◎日進月歩の機器やソフトについていくことは大変です 

 携帯FORMAの操作、パソコンで絵を描くペンタブレット、デジカメ超望遠の操作、パワーポイントの作成など、日進月歩の機器やソフトについて行くことでフウフウの毎日です。このため、パソコン教室の個人レッスンを受けようと考えています。シニアの方が同好会のようなものを作って情報交換しているところもあるようですので、時間が出来れば、覗いてみようと思っています。

 明日から恒例のカタクリやアズマイチゲの花の撮影に泊りがけで出かけます。当分、自分で忙しくしています。

◎庭のモクレンがいよいよ開花寸前です。
 演奏会の後、近くのスーパーの中の写真店に出かけ、PCメモリーでデジカメの読み取りが可能か、確認しました。可能でした。PCの専門家なら常識のことを、素人の悲しさでいちいち確認しないことには、安心できません。
 スーパーに行きますと、電気店の前は黒山の人だかりでした。ワールドベースボールの決勝戦です。8回でした。6対1がみるみるうちに6対5に迫られました。私も昔、力道山のTV中継で
店の前で見て以来、黒山の一群に加わって見ました。9回表に10点として、再び、大きく差をつけました。その裏、一点で抑え、ついに優勝しました。その瞬間、大きな歓声と拍手が起こりました。こうして多くの人と一緒に観戦すると、何もかも忘れて興奮の坩堝に引き込まれます。これがいいのですね。それにしてもキューバに勝つとは日本本もすごいです。



【モクレンが開花する寸前です】


    2006年3月19(日)曇り一時雨

  梅 見納め 京都・隋心院の梅林

 
今日の天候は悩ましい。梅の鑑賞、撮影を考えると最悪です。しかし、午前中はもつだろうと判断、8時に家を出ました。京都からJR山科に出て、市営地下鉄・小野駅で降りる。そこから徒歩で5,6分のところに隋心院があります。

 
このお寺は真言善寺派の大本山、弘法大師入定後、121年、991年に建立されました。小野というところは、小野一族の遺跡が多いところです。あの天下の美人といわれた小野小町の住居跡があったところです。すばらしいお寺ですが、寺の庭園には梅はありません。寺の向かいに小野梅林の庭園があって、そこに230本の梅木が植えられています。

 今が見ごろです。とくにここの有名な遅咲きの「はねずの梅」と呼ばれる薄紅色の梅が3月中旬から満開になります。3月の最終日曜とその前日には、はねず色の衣装をつけた少女達による「はねず踊り」が行われます。梅の見納めには絶好のスポットです。寺拝観料400円、拝園料400円です。

 とにかく梅林の写真をお楽しみください。



【小野梅林の表から見た風景です。3月19日撮影】


【庭園は大きくはありませんので色とりどりの梅が重なって見られます。3月19日撮影】


【豊後梅がいいですね。3月19日撮影】


【庭の全景です。3月19日撮影】


【梅は花だけでなく枝も写真になりますね。3月19日】



【隋心院の庭で。3月19日撮影】


【隋心院の門。3月19日撮影】


【隋心院の門の手前の店にあった主人の言葉。。3月19日撮影】


    
2006年3月16(木)雨

再び、第5回国際ケータイフォーラム

 イー・アクセスの代表取締役会長兼CEO千本倖生氏の衝撃的な話



【eMobileのブースです。3月16日、岡田撮影】

 今日もケータイフォーラムです。イー・アクセスの代表取締役会長兼CEO千本倖生氏の話は大変、魅力的でした。彼は20年ほど前、京セラの創業者、稲盛和夫氏と第二電電を設立、NTTの独占市場に風穴を開けた革命児です。

 
そういうこともあって、京都での講演に感慨を覚えたそうです。今度は、Mobile(携帯)でブロードバンドを実現すると、世界で初めてだろうと見られる資本金1000億円のベンチャー企業「eMobile」を設立、NTTドコモ、KDDI,ボーダフォン3社で寡占している携帯マーケットに参入するというのです。

 彼が話したキーワードを中心にメモを記載します。
 「eMobile」設立の目的は、「日本のADSL,光ファイバーは世界一安い料金で普及率も世界一ですが、携帯の通信費は米国の5倍以上です。8兆円の市場をNTTドコモは54%も占有しており、しかも3社で寡占して、消費者は高い料金を払わされている」というのです。

 7〜8年前、携帯機器は松下電産、NECが世界市場で8割のシェアを誇り、世界のトップの座を占めていたのです。それが今は、ノキア、モトロラー、エリクソンなどに置き換えられ、日本は携帯機器では完全に後発に落ちたのです。諸悪の根源はNTTドコモの戦略が間違ったことにあると、糾弾しました。国内で同社は1兆円の利益を上げており、その分、消費者は高い料金を払わされているというのです。

 eMobileとヤフーが携帯の新規参入で総務省から認可を得ました。ヤフーは自社で参入するか、ボーダーフォンを買収するか、どちらかで参入しようとしています。しかし、eMobileは単独でゼロからの出発する決断をしているそうです。すでに国内の主要銀行の融資も得られることで合意しているといいます。
 これからはeMobileとヤフー両社の動きから目が離せません。確かなことは携帯が社会に変革をもたらそうとしていることです。




    2006年3月15(水)晴れ

第5回国際ケータイフォーラム



【京都府立総合見本市会館にて、3月15日岡田撮影】

 今日から2日間、京都府綜合見本市会館(竹田)で朝の10時30分から午後5時まで「第5回国際ケータイフォーラム」のトップセミナーの聴講にでかけた。テーマは「アジアとケータイーユビキタス社会の展望と課題」であった。

「マイクロソフトのモバイル戦略」、「ウイルコムの逆転の戦略」、「シャープの半歩先戦略と今後の展望」のほか、KDDI,日本電気の戦略がそれぞれの企業トップが話した。

 2日目はボーダフォン会長、イー・アクセス会長、京セラ会長らが登板した。会場ではケイタイ関連の見本市も開かれた。

 トップセミナーの会場はほぼ満員の盛況ぶりである。

 これから2010年にかけて携帯は大きく変革するようだ。それにともなって、社会も変革するだろうことが、おぼろげながら分かってきた。

 講演の中でいくつか興味深い事例があった。例えば、カーナビと同様、人ナビを携帯に取り込み、地図上で行き先を明示、それを知人にそのまま送信したり、友人(あらかじめ登録しておく)がどこにいるか、地図上で示され、もし近くだと連絡しあって会うということができる。

 また携帯で画像を相手の携帯に話しかけ、相手の携帯に取り込みながら話したり、家にいる場合は、TVにその画像を映しながら、しゃべることができる。

 すでに携帯でTVを見られる。ドコモ、auとも1機種販売しており、それぞれ3万、2・5万円する。デジタルTVだから画像は鮮明です。おそらくどの通信会社も携帯にあらゆる機能を取り込む戦略を進めていくと思われる。これからは携帯とTVとPCが一体となってサービス向上を図るだろう。おそらく10年後は創造をできないほどの携帯、ユビキタス社会が到来しているだろう。そのための通信費負担も増大すると思われる。

携帯TVは機種費用だけで、通信費等は無料です。また、NTTが推進している光ファイバーはADSLに比較、速度も速く、電話代も割安だそうです。私も近く切り替えようと思っています。見本市会場にはいろいろなソフトが展示され、活気を呈して今した。




 2006年3月14日(火)晴れ時々曇り、寒のもどりです


【本日の記録】
1.クロッカス花開く
1.雑感
1、携帯はどこまで進化するか(大商ニュース3月10日号)

●庭のクロッカスが可憐な顔をのぞかせました。これは園芸種で
花言葉は「青春の喜び、切望」だそうです。背丈が10cmの小さな球茎から3月〜4月に咲きます。春は花の種類が多く、あれもこれも見たいと思ってしまいます。今日の朝刊(朝日)に紹介されていました「エンレイソウ」もカタクリと同様、ユリ科の花ですばらしいですね。伊吹山で見られるようですので、機会があれば行ってみようと思っています。梅の見納めは京都・随身院を考えています。


【クロッカスは陽光を受け美しい姿を見せてくれます:3月14日自宅庭で撮影】

●雑感
 先日、映画『砂の器』について書きましたが、もう一度、原作を読み直しました。松本清張氏は新聞社の社会部記者だったと記憶していますが、刑事の描写が上手ですね。それとトリックやストリー、とくに時刻表、地図を含めた展開法はたいしたものだと改めて感心します。やはり、映画と同時に原作を読むと、一層理解が深まります。

 近くの駐在所の巡査が調査票を持って自宅にやってきました。
 「8年ぶりですが、住民の調査を実施しています」ということで、明日、回収にきますと言い残して行きました。家人が不安を覚えたと見たのか、相手から「この通り、間違いありません」と警察の金徽章と顔写真入りの皮製折りたたみの手帳を見せました。
 「この当たりは、旧い土地ですので、私と隣の駐在所の管轄合わせて、空き巣は1件しか発生していません」と、防犯優良地区だと話されました。
 翌日、警察署に「○○氏は何時に回収に来るのか」と問い合わせ、本当にそいう人物がいるのか確認するためもあって、電話しました。間違いありませんでしたが、詳細な個人情報を求められているだけに用心しました。

 NTTコミュニケーションからハガキが参りました。
 「1月の振込みがまだですが、電話が通話不能になる可能性がある」という内容でした。いつも、NTT西日本から一括自動振込みしていましたので、驚きました。早速、電話をしました。
 「お客様は、パソコンでポイント(料金割引)を登録されましたので、1月から別々に請求することになります」
 「そうですか、だけど、登録時にはそういうことは書いてありませんでしたよ」
 「すみません。振込みの用紙届いていませんか」
 「届いていませんよ」
 そいえば、NTTコミュニケーションから封書が届いていましたが、NTT西日本と同じような単なる料金のお知らせだと思い、そのままにしておりました。もう少し、きちんと情報を伝達すべきではないかと、文句の一つも言いたくなりました。また、自動振込みの手続きをしなければなりません。
 翌日、「ご迷惑をおかけしました」と、女性がお詫びの電話してきました。「既に振り込みましたが、不親切ですね」と、この機会を捉えて苦情を伝えました。
 「上の者に伝えます」ということで、終わりましたが、やはり独占的な企業はつくづく強いものだと、思ったものです。

●NTTドコモ関西社長の私のインタビュー記事を掲載します。ヤフーがボーダーフォンを2兆円を投じて買収する意向が報じられていますが、これからは携帯が通信の主役を握るものと考えているのではないかと思います。そこで、「携帯はどこまで進化するか」というテーマでお聞きしました。

大商ニュース3月10日号からの引用です。

「核心を聞く」NTTドコモ関西社長 有村 正意氏

携帯の本番はこれから

●リード

移動通信は携帯を中心に進化を続けている。新世代FOMAを武器にシェア拡大を図るNTTドコモ。すでに全国で5000万契約以上、関西で約800万契約を達成、携帯市場で覇権争いが一段と激しさを増   している。そこでNTTドコモ関西の有村正意社長に「携帯はどこまで進化するか」と題して聞いた。「データ、映像情報の本格通信はこれからです」と、強調。●本文

――携帯の国内市場の動向は。

「市場全体を見ますと、人口1億3000万人弱に対して約9000万の契約ですから、飽和状態に近づいています。ただ1人が複数台持ったり、その使い方も単に電話だけでなく多様化しており、人と機械、機械同士の通信など新しい分野が拡大しています」

 「携帯電話は通信インフラ、ITインフラから暮らしやビジネスに密着した生活インフラへと拡大するとともに、販売や在庫管理や運行管理などのシステムソリューションやテレビ電話などが実現しています。また、今後はクレジット機能、テレビ放送との接続が可能となってくるので、市場はますます拡大していくことが期待できます」

――人と機械の通信など具体的な事例は。

 「自動販売機に通信機能をつけて在庫管理したり、通信機能をつけたiポット(象印マホービン製)で離れて暮らす親の給湯状況をメールで得て無事を確認したり、空港のペットホテルに預けたペットの様子を旅先で見ることができるように、その機能、使い方が広がっています」

「さらに自宅の玄関に来た人の映像を外出先から携帯で確認することも可能です。このように携帯1台で鍵代わりやクレジットカード代わりになるなど、携帯の範囲はさらに広がっていきます」

――関西でのFOMAの手応えは。

 「FOMAは、クリアな音質と高速通信が特色です。まもなくワンセグ放送(携帯・移動体向けの放送)が始まりますが、映像はアナログテレビに比べ非常に鮮明です。クイズ番組など、テレビを見ながら携帯から答えることもできます。通信と放送の融合が一段と進みます。通信と放送が相互に連携することで、新たな市場を創出し、お客様に魅力あるサービスを提供できます」

「関西のお客様800万契約のうちFOMAは約350万契約ですから、近くmovaとFOMAは逆転します。さらに海外ではFOMAカードを『N900iG』機種に差し替えるだけで、約130カ国で同じ番号で通話できますし、国内で使用している携帯がそのまま海外でも使える端末を数種類拡大予定です」

――今年11月からMNP(番号ポータビリティー)の導入により番号継続のまま携帯会社を変更できるようになります。

 「携帯電話の機能、デザイン、サービス、価格など幅広い面での競争になるでしょう。一部、低価格で販売されている機種もありますが、私どもでは限られた機種です。今は価格よりもデザインや機能・サービスが求められており、ブランドイメージが大事だと考えています。やはりお客様にドコモを選択してもらうには価格だけではなく、機能サービス、通信方式、能力など総合的に優位になる努力が大事だと考えています」

ありむら・まさおき 1944年9月生まれ、鹿児島県出身、68年郵政省入省、99年同省通信政策局長、01年アクセンチュア顧問を経て、03年6月エヌ・ティ・ティ・ドコモ関西社長。




 
2006年3月12日(日)雨

【本日の記録】
1.枚岡梅林、今が満開
1.しごと館について
1.映画鑑賞


【枚岡梅林は満開です】

●昨日の土曜日は、春の陽気に誘われて多くの人が郊外に繰り出していました。枚岡梅林にもこれまでで一番多い人でした。梅も満開、サラリーマンにとっては、すばらしい休日の一日だったと思います。
 私は例によって望遠をかついで野鳥を追いかけましたが、収穫はありませんでした。カメラを三脚に据えて野鳥の到来を待っておりますと、時々、話しかけられます。その日は、68歳の方で、同じニコンD70をかついで「何を狙っているんですか」と近寄ってこられました。

 「TVでジョウビタキが、自分の姿を鏡に写して喜ぶといっていましたが、ほんとうですか?」
 「それは知りませんが、美しい野鳥ですね。人なつこっく、時々、目の前に現われますよ」
 この方はカメラ撮影10年だということでした。フィルム式のカメラは、カメラ店に行かなければならないし、経済的にもデジカメがいいということで、最近、切り替えたそうです。
 「これ、息子に自宅でプリントしてもらった写真です」

 そう言って数枚の写真を見せてくれました。大阪港の真っ赤な夕日は実に美しい写真でした。さすがに10年のキャリアーだけに構図もすばらしいものでした。そしてこんな話をされました。
 「先日、運転している時、踏み切りの前で体の震えを覚えました。このまま運転すると、事故を起こすと考え、『どなたか、車を移動していただけませんか』と声をかけました。最初の男には無視されました。そこへオートバイの30代の青年が、移動して救急車を呼んでくれました。『あそこは駐車違反の場所ですから、近くの交番に事情を話しておきましょう』と言って、救急車に乗せてくれました。

 病院に着くと、震えが収まってきましたが、精密検査を受けました。その結果、体は正常ですが、神経が弱っていて、嫌な思いでなどによって、こうした症状になることは考えられると言われたそうです。
 それにしても若い青年の助けにお礼をしたいと連絡先を交番所で聞いて、御礼を言うことができました。こういう人はいまどき、お目にかかりません」
 話好きでどこまでも続きそうでしたが、この話が終わったところで別れました。シニア族は皆孤独なんですね。誰でもいいから話したいと願っているのです。

●毎朝、TV4チャンネルみのもんたの「朝ズバッ!」を7時前後から見ています。彼が人気があるのが分かります。やはり自分の言葉で直裁的に語るところが、視聴者にスカッとするからでしょうね。

 その彼が政府の特別会計で京都の「私のしごと館」を攻撃していました。毎年、20億円を垂れ流していると批判していました。確かに、贅沢な施設だと思いますし、仕事を紹介するには、もっと違うやり方があるとは思います。労働関係の官庁が考えると、こういうものができるのですね。いつも思いますことは、民間と役人の事業に対する発想が別次元になっていることです。役人は自分たちの思いで、採算度外視で税金を使って仕事が出来ることは、民間から見れば、うらやましい限りに映ります。

 役人はいくら批判されようと、そこは自分たちの価値基準を堅持しています。だから、小泉首相が「民間で出来ることは、民間で」と言うことも、理解できるのですが・・・。
 ところで、この「私のしごと館」を雑誌『商工会』で紹介したことがあります。それをここに掲載します。

人生探しの巨大装置”私のしごと館”

「偏差値教育以外で真の進路指導法はないだろうか」と、ある地方の進学高校の校舎建替え工事を受注した大手建設会社の企画担当者から相談を受けた。これまでも人生の達人である成功者、著名人を招いて指導の一部に当てているが満足していないという。それを聞いて、「私のしごと館」が浮かんだ。

 世の中の仕事の種類はどのくらいあるかとの問に、「働く人の数だけあります」と、京都・精華町にある館の案内役は答えたものだ。同種類の仕事でも、人の思いが加味されると違ってくるからだ。次代を担う子供の仕事選びは親の影響が一番大きい。その親たちはブランド企業を目指して、ひたすら偏差値教育に勝利することを目標にする。学校も同じだ。

モノの豊かな日本に育った子供たちは、ブランド企業をいとも簡単に辞める。フリーター人類は増えるばかり。中小企業の経営者は後継者づくりに苦労している。「売り家と唐様に書く三代目」と、川柳にも歌われているように苦労知らずに育った後継者は、家を売るハメに陥ることもしばしば見聞する。仕事を伝承する難しさがそこにある。

世の中が複雑になり、仕事の中身が見えないためミスマッチが起こり、仕事を辞める若者が後を絶たないのだろうという認識から、独立行政法人「雇用・能力開発機構」が総額五八一億円の巨費を投じて国内はもとより、世界的にも珍しい仕事博物館を昨年十月に全館オープンした。「将来の夢が見つけられない、やりたい仕事が分らない若者」を支援するためにつくられた。

関西文化学術研究都市の一角に建つ総ガラス張りの館は、仕事に関するあらゆる情報を集め、それを見せたり触ったり、さらには実際の現場と同じ環境下で体験させたりさせながら、仕事について理解できる仕掛けになっている。館の規模は敷地約八万三千u、建物の延べ面積三万五千u。展示会場は仕事の探索、体験、歴史と未来、自分発見、しごと情報の五ゾーンに分けられている。しごと探索ゾーン等では約三百種類の仕事について知ることができる。館の支援協議会会長には、奥田碩・経団連会長が就任していることから、産業界が全面的に支援しており、案内役には企業からの派遣スタッフも多い。

体験ゾーンにある印刷現場を見学した子供が仲間に「自分の家業を誇らしげに語る姿を見て付き添いの先生が涙する場面もある」と、学校では教えられない、すばらしい教育がそこにはある。美容の体験室では女性のカツラを前に十人の男の子がメイクの仕事に取り組んでいる風景に時代の移り変わりを見る思いがする。ワークショップはたえず開かれ吉本興業の若い漫才師の時は六百人の学生が詰め掛けた。自分に適する仕事を見学しながらコンピュータと対話して見つけたり、適正診断や専門家の相談も受けられる。将来はハローワークと連動して実際の仕事を見つけるようにしたいという。

改めて「仕事は何だろう」と自問すると、仕事は人生そのものだと思う。フリーターになる人はしっかり人生設計を描けていないと失敗するといわれる。描けない人は企業にしがみつくことである。後継者づくりは厳しく育てないと、豊かさに負けてしまうことも少なくない。一度、自分探しにしごと館へ出かけるのも意義があるかもしれない。歴史ゾーンに仕事について小説から引用した文が紹介されている。

―労働がイコールモノをつくる関係で仕事をしている人間は幸せだと思う。それはどんなに合理化されてきても、モノをつくっている過程だけは自分のものだという侵されぬ領域があること、その領域の中では、遊びと同様に胸をドキドキさせ、新しい疑問を自分でつくり、それに勝負を挑んでいくかけの醍醐味もあるからなのだ。そこでは遊びと仕事が同質の意味をもつー『粋な旋盤工』(小関智弘著)。

     私のしごと館:

〒619−0282 京都府精華・西木津地区

TEL0774−98−4510(月曜日休館)

土曜日朝10時から東大阪市立「グリーガーデンひらおか」(財)東大阪市立労働者福祉サービスセンターで行われたシアターに出かけました。無料で毎月一度、こうしたサービスを行っています。市民のリクエストを聞きながら、会館の会議室でビデオをスクリーンに映して見せるのです。事前に予約すれば市民は誰でも見れます。この日は約30人で、99%はシニア族で大半が女性です。

 この日、上映されたのは『砂の器』でした。これはかつて本もTVでも見たと思いますが、初めて見る思いでした。これはご存知方も多いと思いますが、松本清張の作品を映画化したものです。制作時期は昭和40年代?だと思いますが、主役の丹波哲郎はじめ、そうそうたる俳優が登場しています。

 清張の原作がすばらしいから、これほど魅力的な推理映画になっているのでしょう。内容はらい病患者の親子の波乱万丈と殺人事件を絡み合わせた複雑なストリーになっております。当時、(業病)は不治の病として隔離政策をとっていました。ところが小泉首相が「いまは医療が進歩して治療が進み、これまでの政策を転換します」ということで、映画の表現で問題箇所があったと考えたのでしょう。映画ではその点を考慮して最後に修正文を載せております。そういうことも乗り越えてこの作品は今日的意義があるので、上映されているし、充分、見る価値はあります。

 最近、中学生が離婚親子の不満から自宅放火して両親を大やけどさせ、義理の妹を焼死させた事件がありました。この年頃は一番、難しい時期で、離婚した実母親とうまくいかず、自ら実父との同居を求めて移り住んで、父子の関係が壊れたことから、事件が起こりました。

 こいう事件報道を見ますと、親子の関係の難しさをつくづく思いしらされます。この父親の注意がそれほどひどいとも思えないと思うのです。私もどちらかというとスパルタ式だったのですが、後日、息子が優しい母親がおらなかったら、どうなっていたか分からないと母親に話したそうです。

 それを聞いて反省することも多いですが、当時、私は息子に3回言って、注意して直らなかったら、殴るというルールを決めました。しかし、それは小学校低学年までで、それ以降はしませんでした。そのころ、子供は3歳まで決まるというソニー創業者の本を読んで、そのことを重要視したものでした。
 やはり子供の問題は親業に帰結すると思っています。ただ、今の親には子供の成長を計る物差しが少ないため、画一的になり、そこから悲劇が起こっているように思います。

 すばらしい映画を朝から見ましたが、夜には『風とともに去りぬ』(NHK衛星)を見ました。3時間30分の長編です。これもかつて見たと思いますが、すっかり忘れていて、新鮮さが残っておりました。ハリウッドの黄金期につくられた映画で、モノクロで撮影したものをカラーで撮りなおすという贅沢な作品です。ジョージア州・アトランタの大地主の娘、スカーレット・オハラの波乱万丈の人生を描いた物語です。主役のスカーレット・オハラの女優決まらないまま、撮影されたそうです。主役のビビアン・リーの美しさに魅了されるだけでこの映画は値打ちがあります。最近、この種の美人女優にお目にかかれないような気がしています。若きグラーク・ゲーブルもすばらしいですね。

 この映画で夫婦の問題の難しいさを改めて考えさせられました。それにしてもアメリカ人の夫婦愛は激しく、忙しく大変ですね。今、日本もアメリカ並みに離婚件数が増えております。特に定年離婚は年金分割が法律で認められるようになって、さらに増えることでしょう。






 2006年3月8日(水)晴れ

【本日の記録】

 1.奈良・月ヶ瀬梅林の梅はいまだにつぼみ

 1.ぼけ防止

 1.関西IT百撰

 1.寝たきり障害者にも幸せを

花便り


【自宅の庭の梅が咲き誇っています。3月9日撮影】

◎月ヶ瀬梅林

【一部早咲き以外は、蕾です】

 今日は奈良・月ヶ瀬梅林に梅を見に行きました。4年ぶりのことです。定年後は、時間が自由に使えることに幸せを感じます。本日は晴れの天気で、春の陽気のように暖かったですね。柳生の里を通って月ヶ瀬まで、すばらしいドライブを楽しめます。のどかな風景に心がいやされます。車がほとんど走っていません。奈良から約1時間かかりました。

 月ヶ瀬では温泉(10時30分開店、入浴料600円)につかって汗を流しました。10時30分過ぎでしたが、すでに数人のシニアが入っていました。いい湯でした。隣のレストランで伊賀牛のステーキ昼食(1800円)をいただきました。平日ですが、元気なシニアが 大勢きていました。周囲に7つの温泉があります。

 さて、期待の梅はまだつぼみでした。来週あたりから開花するような気配です。梅は残念でしたが、野鳥を初めて望遠で撮ることに成功しました。鳥の名前は今のところ分かりません。

【1000oの望遠で撮影した梅の木に止まる野鳥】

◎ぼけ防止

 TVのCMで「おとといの晩ご飯、思い出せましたか?」というのを聞いたことありませんか。
 これを聞いた時、「なんだったかな」と考えましたが、おいそれと出てこないのです。昨日の夕食でも、なかなか出てこないのに、おとといの夕食となると、ほとんど頭の中は真っ白です。
いよいよ、ぼけの始まりかなと心配になるものです。こうした経験は年をとるとともに増えます。皆さんの中にも、同じ経験をされた方もおられると思います。

 最近、『ぼけの防止』(須田佑一著、岩波新書)を読みました。それによりますと、いわゆる加齢にともなう「年のせい」によって、ぼけるのと、認知症とは違うということらしいのです。
 その違いを見つけるのは、専門家でないと正確なことは判定できないそうです。認知症の早期診断技術が飛躍的に進歩したといいます。頭部X線CT装置や核磁気断層撮影装置(MRI)といった画像診断機器が普及したことによるものです。早期発見によって、治療効果も上がるというのです。

 物忘れも高齢にともなって、ひどくなることはやむをえない。90歳を超える超高齢では認知症でないのに、認知症とみなされることも多いといいます。

@ ひどい物忘れがあるA忘れ物のほかに計算したり、字を書くことが難しくなるB以前と違って生活状態が変わっている――以上のなかで一つでも該当すれば、認知症とみていいようだという。

 この本には「ミニメンタルステイト」テストが紹介されています。

.(5点)今年は何年ですかいまの季節は何ですか、今日は何曜日ですか、今日は何月何     日ですか

1.(5点)100から順に7を引く(5回まで)計算する

こうした問題が30点満点で紹介されており、20点以下なら認知症だそうだ。

私が理解した結論としては、赤ワインを2,3杯、適度な運動、知的好奇心の趣味を続ければ、ぼけを防止できるようだから、それを実行するしかあるまいと、思っています。

◎IT百撰


【秋山・関経連会長から表彰状を授与される百撰企業の人たちー府立国際会議場で】

 関西IT百撰の表彰式が7日、大阪府立国際会議場(中之島)で行われました。これは中小企業のIT化推進の一貫で、近畿経済産業局、関経連などが実施しています。表彰式のあと、受賞企業の発表会がありました。有限会社アーカム(神戸市)の中古本の買取・販売システムも面白い試みだと思いました。近い、将来、新刊本と中古本の両方を扱うWEBショップを立ち上げたいと夢を披露されていました。
 中古本を抱えて困っている方も多いと思いますが、本のオークションで買取ってもらうのも一つのやり方だと思います。私も一昨年の引越しで200冊ほど無償で古本屋に引き取っていただきました。今回のシステムはマンガ本が中心ですが、買取システムが明朗な点も評価できます。

 この日の目当ては、特別賞を受賞した東海バネ工業(大阪市)です。1934年の創業以来、小ロットのばねを製造、平均ロット数5個、平均受注金額5万円というオーダーメイドのばねメーカーです。これだと「損をしないが、儲からない」ということであったそうです。

 そこで「情報公開と共有で儲かる仕組みを作る」という戦略を立て、3年前からIT化を本格的に進めました。その結果、新規顧客が800社増えたといいます。
 「まず、泥まみれ、汗まみれでがんばっている現場の職人の待遇改善、そのために少し高いが、自社の言値で購入してもらえるユーザーを求めた」そうです。一度、受注した見積り、仕様はすべてデーターベースに蓄え、いつでも即座に応じられるようにしています。こうした仕組みを構築して、国内で手づくりでの製造を可能にしたそうです。会場で話を聞く誰もが、モノづくりで目からうろこが落ちる思いをしたことでしょう。

◎高野山福祉会NPO法人「壽光園」
祝辞を述べる資延敏雄高僧】

 岸和田で身体及び知的障害者、介護等の社会福祉施設を開設、運営する川口道雄氏が、高野山に障害者のための交流交歓施設「壽光園」を建設、高野山の座主管長猊下の資延敏雄高僧、宗務総長の土生川正道高僧ら多くの僧侶臨席のもと、落慶式が行われました。

 私も川口氏とのご縁があってこの落慶式に招待されました。午前11時からの式に間に合うように朝早くでかけました。山には数日前まで積もっていた雪が少しばかり、山すそに残っておりました。

 私も川口氏のことは詳しくは存じないのですが、高野山駅でタクシーに相乗りした高齢の婦人は「あそこまで、よう、やりはりますわ。わたしらとてもできません」と話されていました。50歳を超えて高野山大学に入学、修士論文を書き、本格的に真言密教を学び僧籍を得るまでになった人です。

 川口氏は波乱万丈の人生を歩んだようです。元和泉市長A氏の側近にいていろいろ手伝って日々を過ごしていたそうです。A氏が市長に当選後、一念発起、建設会社を興し、財をなした。そしてある時、健常者に比べ、恵まれない障害者の世話をすることを思いたち、いまでは日本有数の規模を誇る福祉施設を運営。彼ら、彼女たちと一緒に生活をしながら、毎週土曜日か、日曜日、高野山のトイレ清掃を十年以上も続けているのです。そうした努力、福祉の仕事、そして弘法大師空海を求め、修行の道に人生の晩節をかける姿に、高野山の高僧が心を揺さぶられたそうです。
 挨拶で川口氏は「体を動かせない寝たきりの障害者でも、生きる楽しみ、生きる意味を感じ、与えたいと無料で利用できる宿泊施設を作り、地元高野町はもとより、障害者や応援する人たちに幸せを感じ取ってほしい」と語りました。寝たきりの人も、この聖地・高野山というすばらしい環境で弘法大師空海の慈悲を受けさせて上げたいという永年の夢を実現させた瞬間でもありました。NPO法人で運営するため、ボランティアを募り一緒に励みたいと話されました。






2006年3月4日(土)晴れ、気温は冬に逆戻り
 ※
文章は「梅便りの写真の下にあります


花便り

      
【3月2日の枚岡梅林 4分咲きになりました。小学生も梅に囲まれて弁当を開いていました】


     
 【1000ミリ望遠レンズの梅】

2006年3月4日(土)


         ユビキタス社会の到来

 
昨日、ユビキタスのシンポを聴講しました。2010年に向けて総務省、経済産業省を中心に大学、企業がいっせいに取り組んでいます。NTT西日本は光ファイバー「ipv6」ネットに全力を上げているようです。今はipv4が主流ですが、2010年にはipv6ネットワークのプラットホームが整うと言います。これはセキュリティが優れ、個々のタグにアドレスが付き、きめ細かく情報提供、管理が可能となります。特に、企業ではトップ陣が情報を抱えていますが、ユビキタス社会ではアクセスが従来のピラミッド型から水平型になり、共有化が進むという。
 情報家電が先行するといわれ、その意味では関西がICT(インフォーメーション・コミュニケーション・テクノロジー)で活気を取り戻すだろうと話されました。IT,ユビキタスに興味ある方は総務省のHPをご覧ください。

●さて、私が『商工会』に定期的に書いています巻頭コラムで、ITについて取り上げました。ご一読いただければと思います。

IT(情報技術)の沼から脱出できる日(『Shokokai』2006年3月号より)

 先のホリエモン騒動で改めてITが注目された。ここではIT企業ではなく、ITを使って経営に役立てている中小企業の視点からその本質と課題を考えてみたい。

 昨秋から年初にかけてIT利用企業の調査を手伝った。そこから見えてくるものは、ITに一旦、取り付かれると底なし沼に足を取られた感覚になることであった。進化するITについて行けないと世の中(大企業)から置いていかれる恐怖感が常に付きまとうのである。

 パソコン(PC)を導入している企業は押しなべてITを使っていることを意味する。いまだにPCを嫌う経営者もいるが、子供や孫が小学校で扱う時代だから、避けられないのが現実である。特に大手の下請け、部品メーカーは否応なしに取り組まざるを得ない。大手のプロトコル(コンピュータ間の相互接続やファイル情報伝達法)に対応できないシステムには仕事が来ない。

 企業がIT導入する一番の動機はスピードと効率である。そのことが儲けに繋がると信じている。確かに私たちの身の回りを見てもITでがんじがらめにされている。銀行、交通をはじめ家電製品等あらゆるモノにITが取り込まれている。そこではスピードと効率を求めていることがハッキリと読み取れる。携帯にクレジット機能を持たせる時代である。携帯でTVを観たり,自動販売機の在庫管理、遠隔操作による健康管理等通信と映像、データの融合はとてつもない広がりを見せている。一方ITは止めどももなく進化するが、新たな犯罪の予兆も感じる。

 中小企業の中には、かつてのオフイスコンピュータ導入で数千万円以上の投資をしたのに、給与計算程度しか使っておらず、その費用対効果を嘆いている経営者も少なくない。とくにオフコン段階で行き詰っているのが実情である。オフコン情報を受発注管理、生産管理、販売管理等IT基幹システムに再構築する費用はバカにならない。中小企業・下請けで見る限り基幹システムがしっかりしているところは多くない。オフコンに代わってPCが登場してきたが、導入には懐疑的になっているため、オフコンからパソコンへと移る中で、その融合が出来ていない。

ただ、オープン系でウインドウズを中心に相互利用しているところは多い。オフコンでは社内の情報共有化も難しかったが、PCになるとメール等急速に情報の共有化は進んでいる。

 中小企業がITで成功するには、トップがITについて熟知し、「経営で何をしたいのか、何に困っているのか」という問題意識と戦略を明確に持つことである。

ITシステム費用は企業の大小にかかわらず一定必要であるから当初計画がしっかりしていないと経費倒れになる。

割烹料理屋で板前職人に頼りきっていると万一の場合、休業に追い込まれるように、PCリーダーがいなくなると、システムが動かなくなる。中小企業の場合、人材養成でネックに直面している。下手するとカネ食い虫、ベンダーの餌食になりかねない。それを防ぐにはシステムをオープンにして人材養成することが肝要である。また複数の大手と取引する時、それぞれバラバラのプロトコル機能に合わせ、スピードと効率を図ることが至難の技で、見逃せない問題点でもある。

 有機野菜農家八〇戸をPC導入で指導、直接販売している企業は「百姓に畑から帰ったあと、ビールのコップを持つ前に、いかにPCの前に坐らせるかが難しい」と嘆いていた。かく言う私も五千人のライター集団を運営するNPO活動に加わっているが、ITがなければ成り立たないことは確かだけれど、底なし沼から抜け出す時はボケ老人になっているかも・



2006年3月1日(火)雨

            雑 感です

 最近、IT、携帯関連のコラムを書きましたが、IT(情報技術)はますます進化するように思いますね。ただ、企業、それも中小企業はIT投資でそれに見合う成果が必ずしも得られず、戸惑っているトップも少なくありません。この7日にIT百選の表彰、事例報告会があります。それについては後日、報告します。

 3月3日には「21世のユビキタス社会を支えるコミュニケーションネットワーク」のフォーラムも聞きに行きます。総務省が2010年を目標に描くユビキタス社会の報告を見ていますと、大変、便利な社会の到来が予想できますが・・・。
 以前にも紹介しましたNTTのフレッツ・スポットは同社が大変な力を入れているところから、都市LAN地帯は今後大きな広がりを見せ、インターネット、TV利用など大幅に進むことが期待できます。ただ、シニア層には扱いの課題や、料金負担が増えそうです。
 3月4日は私も以前に発表しました企業家フォーラム(学会)で、老舗学会の研究報告がありますので、聴講にに行きます。

 昨日は、岸和田にある居住型有料老人ホームを取材に行きました。これは編集長をしています季刊誌『Brain Trust』春号でワタミを特集しますが、そのワタミが手がける昨年、10月にオープンしたホームです。これから特別養護老人ホームは介護度の高い人から優先され、軽い人は措置で退去されますので、全国的に比較的、安い有料老人ホームの販売が盛んになることが予想されます。ワタミも今後、介護型有料老人ホーム1000棟(入居金800万円)を建設する野望を抱いています。この若き経営者の経営哲学、手法を紹介しようと考えています。